モデルリリースについて
モデルリリースが必要なケース
モデルリリースとは、作品の被写体であるモデル(人物)から、作品の販売や使用について同意してもらう「肖像使用同意書」のことです。
モデルリリースは、個人が特定できる人物が含まれている全ての作品に必要です。
被写体が撮影者本人や撮影者のご家族やご友人の場合でも必要になります。また、主となる被写体でなくたまたま写り込んだ人の場合でも、個人が特定できる場合は、被写体の人数分のモデルリリースの取得が必要になります。
手や足など身体の一部分しか写っていないなど個人が特定できない場合には、人物が写っていてもモデルリリースの取得は必要ありません。
ただし、リリースが不要な場合であっても、撮影者のマナーとして、被写体の人物には事前に撮影許可を取ってください。
モデルリリースが必要、不要な例
![]() | 人物の顔がはっきりと写っており、個人が特定できるため、6人分のモデルリリースが必要です。 |
![]() | メインの被写体として撮影されており、後ろ姿でも服装や体格など、本人や近しい人から見て個人が特定できる可能性があるため、モデルリリースが必要です。 |
![]() | 手しか写っておらず、個人が特定できないのでモデルリリースは不要です。 ※身体の一部でも、傷やタトゥーなどその人の特徴的な部分が写っており、本人や近しい人から見て個人を特定できる可能性がある場合は、モデルリリースを取得してください。 |
![]() | 赤ちゃんの顔が写っているので、モデルリリースが必要です。写真を撮っている後ろ姿のお父さんの分も含め、3人分のモデルリリースが必要です。 ※被写体の方が未成年の場合は、必ず親権者の方の同意を得た上で、モデルリリースにも親権者の署名を取得してください。 |
![]() | 顔の一部しか写っていませんが、個人が特定できるためモデルリリースが必要です。 特に、目元は個人が特定されやすい箇所ですので、モデルリリースを取得するようにしてください。 |
![]() | 手前の女性は顔がはっきり写っているので、モデルリリースが必要です。後ろに写りこんだ通行人については、個人が特定できないほどぼかされているため、モデルリリースは不要です。 ※人ごみの風景など、メインの被写体ではない場合でも、等倍で見たときに個人が特定できる場合はモデルリリースが必要です。 |
モデルリリースが取得できない場合
街並みの写真に写りこんだ通行人など、モデルリリースを取得できない場合には、なるべく写り込まないようにしたり、焦点が合わないようぼかして撮影したりするなど配慮して撮影してください。作品に写りこんでしまった場合は個人が特定できないようレタッチでぼかしたり、端に写っている程度であればトリミングするなど工夫してください。
※撮影後に明らかに不自然なボカシを入れた場合など、作品としてのクオリティを損なうような加工を行なった場合には、審査でNGとなる可能性もありますのでご注意ください。